Q1. 北朝鮮が4月上旬に長距離弾道ミサイルを「人工衛星」の名目で打ち上げる準備を進めています。北朝鮮の通告どおりのルートで飛べばミサイルは日本の上空を通過しますが、こうしたミサイル発射の動きについて不安を感じますか。
北朝鮮のミサイル発射について「強い不安を感じる」が41.1%、「ある程度の不安を感じる」が38.2%となり、不安と感じる割合が8割近くに達しました。「あまり不安は感じない」11.0%、「まったく不安は感じない」は5.4%、「そのニュースを知らない」は1.7%でした。
男女別でもほぼ同様の傾向となっています。
年代別では、「強い不安を感じる(43.3%)」、「ある程度の不安を感じる(38.3%)」を合計した割合が最多だったのは30代(計81.6%)で8割を越えました。
一方、「あまり不安は感じない(13.9%)」、「まったく不安は感じない(8.0%)」を合計した割合が最多だったのは50代(計21.9%)となりました。
ミサイルは、北朝鮮が通告した通りのルートで飛べば秋田県、岩手県の上空を通過するといわれていますが、秋田県民の不安と感じる割合は「強い不安を感じる」が45.0%、「ある程度の不安を感じる」37.7%の計82.7%、岩手県民で「強い不安を感じる」が43.1%、「ある程度の不安を感じる」40.0%の計83.1%でいずれも8割を超え、総合より上回りました。
Q2. 政府は北朝鮮の弾道ミサイルが日本に落下する事態に備え、ミサイル防衛による初の破壊措置命令を出しました。政府のこの取組を支持しますか。
北朝鮮のミサイルが日本に落下する事態に備えた政府の破壊措置命令を「支持する(74.9%)」割合が7割を超え、「支持しない(5.1%)」を圧倒しました。「どちらともいえない」は20/0%でした。
男女別にみると、「支持する」との回答の割合は、男性(78.9%)の方が女性(63.6%)より15.3ポイント多くなっています。また、「どちらともいえない」との回答の割合は、女性(31.4%)の方が男性(16.0%)より15.4ポイント多く、異なる結果となっています。
年代別では「支持する」との回答の割合は、30代(85.0%)が他の年代より突出しています。
一方、「支持する」との回答の割合が最小だったのは10代(65.2%)で、「どちらともいえない(28.5%)」との回答の割合も他の年代に比して抜きん出ています。
また"Q2"で「強い不安を感じる」、「ある程度の不安を感じる」と回答した人の「支持する」割合は77.9%となり総合の結果より上回っています。一方、「あまり不安は感じない」、「まったく不安は感じない」と回答した人の「支持する」割合は67.9%で総合より下回り、「支持しない」との割合は11.2%となりました。
Q3. あなたは北朝鮮を好きですか。嫌いですか。
北朝鮮を好きか嫌いかについては「とても嫌い(53.0%)」と「あまり好きではない。どちらかというと嫌い(25.7%)」の合計が78.7%となりました。「どちらともいえない」は12.9%でした。
一方、「とても好き(1.9%)」、「ある程度好き(1.6%)」は合わせて3.5%にとどまりました。
男女別にみると、「とても嫌い」との回答の割合は、男性(56.1%)の方が女性(44.2%)より11.9ポイント多くなっています。「あまり好きではない。どちらかというと嫌い」との回答の割合は女性(32.1%)の方が男性(23.5%)より8.6ポイント多くなっています。「どちらともいえない」との回答の割合についても男性(11.6%)より女性(16.7%)の方が5.1ポイント多くなりました。
年代では結果にやや違いが見られました。
年代別では「とても嫌い(61.2%)」と「あまり好きではない。どちらかというと嫌い(22.5%)」との回答の割合が最多だったのは30代(計83.7%)でした。
一方、「とても好き(3.7%)」、「ある程度好き(1.8%)」との回答の割合が最多だったのは50代(計5.5%)でした。また、「どちらともいえない」との回答の割合が最多だったのは10代(14.8%)でした。
Q4. 日本と北朝鮮はどのようにして友好関係を築いていくべきだと思いますか。思いませんか。
両国はどのようにして友好関係を築いていくべきかについては「そもそも友好関係を築く必要はない」が42.7%、「両国がともに歩みよって友好関係を築く努力をすべき」が29.6%となりました。「北朝鮮側から歩み寄って友好関係を築く努力をすべき」は11.5%、「日本側から歩みよって友好関係を築く努力をすべき」は5.6%、「どちらともいえない」は10.6%となりました。
男女別でみると、「そもそも友好関係を築く必要はない」との回答の割合は、男性(46.5%)の方が女性(31.7%)より14.8ポイント多くなっています。また、「両国がともに歩みよって友好関係を築く努力をすべき」との回答の割合は、女性(39.2%)の方が男性(26.2%)より13.0ポイント多くなっています。
年代別でみると、「そもそも友好関係を築く必要はない(42.7%)」との回答の割合が最多だったのは30代(53.2%)で5割を超え、他の年代より抜きん出ています。
一方、「両国がともに歩みよって友好関係を築く努力をすべき(35.8%)」との回答の割合が最多だったのは10代で他の年代より突出しています。これに「日本側から歩みよって友好関係を築く努力をすべき(8.0%)」、「北朝鮮側から歩み寄って友好関係を築く努力をすべき(9.9%)」を合わせると、10代における「歩み寄っての友好構築」の割合は合計で5割を超える結果となっています。