Q1. 麻生内閣を支持しますか。
麻生内閣の支持率は5月28日に実施した前月の調査(36.5%)より3.4ポイント減の33.1%となり、「支持しない(35.0%)」が「支持する」をわずかに上回りました。一方「どちらともいえない」も31.9%で、ほぼ同じ割合で割れました。
男女別にみると、「どちらともいえない」との回答の割合は、「女性(42.4%)」の方が「男性(31.9%)」より10.5ポイント多く、「支持する」との回答の割合は、「男性(39.5%)」の方が「女性(25.9%)」より13.6ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られました。
年代別では、10代以下をのぞき年代が高くなるほど「支持しない」とする回答の割合が多くなる傾向が見られ、50代以上で44.8%に達しました。「どちらともいえない」とする回答の割合は年代が低くなるほど多くなる傾向がみられました。
「支持する」との回答の割合は、前月同様「30代(39.6%)」と「20 代(38.0%)」で多く、他の年代に比べ抜きん出ています。
Q2. いま、どの政党を支持していますか。
いま、支持する政党では「自民党」が34.5%(前月比1.6ポイント減)、「民主党」は15.8%(前月比1.0ポイント増)となりました。「支持政党なし」は39.4%(前月比0.2ポイント増)、共産党は3.9%(前月比0.2ポイント増)、公明党2..1%(前月比0.1ポイント増)となり、ほぼ横ばいとなっています。
男女別にみると、「自民党」との回答の割合は、「男性(39.0%)」の方が「女性(29.9%)」より9.1ポイント多く、また「支持政党なし(無党派層)」との回答の割合は、「女性(47.6%)」の方が「男性(35.4%)」より12.2ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られました。
年代別では、「自民党」と回答した割合は「20 代(37.9%)」と「30 代(37.5%)」が多く、他の年代に比べやや抜きん出ています。一方の「民主党」は年代が高くなるにつれ支持の割合が高くなる傾向にあり、50代以上で27.1%となりました。
また、10代以下をのぞき、年代が低くなるほど「支持政党なし(無党派層)」との回答の割合が多くなり、20代で38.7%となっています。
Q3. 麻生首相は、日本郵政の西川善文社長の続投をめぐり、続投に反対していた鳩山邦夫総務相を事実上更迭しました。この問題における麻生首相の判断を評価しますか。
鳩山邦夫総務相を事実上更迭した麻生首相の判断については、「評価しない(40.5%)」が4割に達し、「評価する(22.7%)」を大幅に上回りました。「どちらともいえない」は36.7%でした。
男女別にみると、「評価しない」との回答の割合はさほど差がないのに対して、「どちらともいえない」との回答の割合は「女性(47.1%)」の方が「男性(37.0%)」より10.1ポイント多く、また「評価する」との回答の割合は、「男性(27.6%)」の方が「女性(18.8%)」より8.8ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られました。
年代別では、「評価しない」との回答の割合は、40代(48.5%)、50代(45.3%)が多く、他の年代より抜きん出ています。
一方、自民党支持層でみると、「評価する(41.5%)」がもっとも多く4割に達し、ついで「どちらともいえない(37.7%)」、「評価しない(20.9%)」の順となり、「総合」の結果とは大きく異なっています。
Q4. 日本郵政の西川善文社長の続投について納得できますか、できませんか。
日本郵政の西川善文社長の続投については、「納得できない(51.3%)」が5割に達し、「納得できる(12.9%)」を大幅に上回りました。「どちらともいえない」は35.7%でした。
男女別にみると、「どちらともいえない」との回答の割合は、「女性(44.9%)」の方が「男性(37.3%)」より7.6ポイント多く、また「納得できる」との回答の割合は、「男性(16.4%)」の方が「女性(10.3%)」より6.1ポイント多いなど、傾向に違いが見られました。年代別では、50代以上をのぞき、年代が高くなるほど「納得できない」と回答した割合が多くなり、最多の40代で(56.0%)となりました。
Q5. 17日、麻生太郎首相と民主党の鳩山由紀夫代表による2回目の党首討論が行われました。どちらが優勢だったと思いますか。
27日に行われた党首討論についてどちらが優勢だったと思うかについては、「麻生首相」が23.7%、「鳩山代表」19.3%となりました。麻生首相は、前回(30.1%)と比べ6.4ポイント減となり、鳩山代表は前月(11.3)%と比べ、8.0ポイント増となりました。「引き分け」は15.1%、「そのニュースを見ていない」との回答は41.9%となっています。
男女別にみると、「麻生首相」との回答の割合は、男性(27.6%)の方が女性(16.6%)より11.0ポイント多く、傾向に大きな違いが見られました。
年代別でみると、「麻生首相」と回答した割合が最多(27.7%)だったのは30代で、「鳩山代表」と回答した割合が最多(28.9%)だったのは50代以上でした。
無党派層でみると、「引き分け(18.3%)」が最も多く、ついで「鳩山代表(16.5%)」、「麻生首相(9.6%」の順となり、「総合」の結果とは大きく異なっています。「そのニュースを見ていない」は55.6%でした。
Q6. 衆議院の解散・総選挙はいつ頃がよいと思いますか。
衆議院の解散・総選挙の時期については、前月調査と同様もっとも多かったのは「9月の任期満了時」の41.8%で、ついで「直ちに解散すべき」の24.3%となりました。男女で傾向に違いは見られませんでした。
年代別では「9月の任期満了時」とする回答の割合が「30 代(45.8%)」と「20 代(42.4%)」に多く、他の年代に比べ抜きん出ています。「直ちに解散すべき」とする回答の割合は、10 代以下をのぞき、年代が高くなるにつれ多くなる傾向がみられました。これらは前月調査と同様の傾向となっています。
また「自民党支持者」でみると、「9月の任期満了時(64.1%)」とする回答の割合が6割を超えているのに対して、「民主党支持者」では、「直ちに解散すべき(49.0%)」との回答の割合がもっとも多く5割近くを占めるなど、前月調査と同様、自民支持者と民主支持者の解散・総選挙の時期に対する意識の違いが顕著となっています。
Q7. 今、総選挙が行われたら、比例代表では、どの政党に投票しようと思いますか。(有権者でない方は、選挙権があるとしてお答えください。)
今、総選挙が行われたら比例代表で投票しようと思う政党については「自民党」が最も多く35.5%でしたが、前月調査(37.5%)より2.0ポイント減となりました。ついで多かった「民主党」は20.7%で前月と比べ1.9ポイント増となりました。
男女別にみると、「自民党」との回答の割合は、「男性(40.9%)」の方が「女性(30.8%)」より10.1ポイント多く、また「決めていない」との回答の割合は、「女性(40.2%)」の方が「男性(25.8%)」より14.4ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られました。
年代別でみると、「自民党」と回答した割合が最多(40.4%)だったのは前月同様20代でした。
一方、支持政党のない無党派層でみると、民主党が14.4%(前月比2.3ポイント増)、自民党が12.4%(前月比3.8ポイント減)となり、民主党が自民党を逆転しました。
Q8. 今後どのような政権ができるのが望ましいと思いますか。
望ましい今後の政権の姿は「政界再編による新しい枠組み」がもっとも多く39.6%となりました。
自民党中心の政権(25.3%)」は前月調査(26.9%) より1.6ポイントの減となりました。一方「民主党中心の政権」は12.6%で前月調査(10.9%)より1.7ポイントの増となっています。「自民党と民主党による大連立」は10.5%で前月調査(10.0%)とほぼ同様となっています。
男女別にみると、「政界再編による新しい枠組み」との回答の割合は、「女性(39.0%)」の方が「男性(35.4%)」より3.6ポイント多く、違いが見られました。また、「自民党中心の政権」との回答の割合は、「男性(28.4%)」の方が「女性(21.6%)」より6.8ポイント多くなっています。
年代別にみると、「30代(40.1%)」で「政界再編による新しい枠組み」との回答の割合が多くなりました。また「自民党中心の政権」との回答の割合が年代で大きな違いはない一方で、「民主党中心の政権」については、10 代以下をのぞき、年代が高くなるほど回答の占める割合が多くなる傾向が見られました。
Q9. 今後どのような政権ができるのが望ましいと思いますか。
どちらが首相にふさわしいかでは「麻生首相」が41.0%となり、鳩山代表の16.2%を大幅に上回りました。
しかしながら前月調査と比較すると「麻生首相」は4.9ポイント減、「鳩山代表」は3.2ポイント増となっています。
一方「どちらもふさわしくない」は42.8%で前月調査より1.6ポイントの増となりました。
男女別にみると、「麻生首相」との回答の割合は、「男性(47.5%)」の方が「女性(35.6%)」より11.9ポイント多く、また「どちらもふさわしくない」との回答の割合は「女性(48.3%)」の方が「男性(37.2%)」より11.1ポイント多いなど、傾向に大きな違いが見られました。これに対して「鳩山代表」との回答は、男女ともほぼ同じ割合となっています。
年代別でみると「麻生首相」と回答した割合が最多だったのは前月同様20代(47.1%)で、ついで30代の45.8%となりました。また、「鳩山代表」については、10代以下をのぞき、年代が高くなるほど回答の占める割合が多くなる傾向が見られました。
無党派層でみると、「麻生首相」が24.4%(前月調査31.7%)、「鳩山代表」が12.2%(前月調査8.4%)、「どちらもふさわしくない」が63.5%(前月調査59.9%)となり、「総合」の結果とは大きく異なっています。